仏壇のお焚き上げとは?お焚き上げできるものとできないものも解説

お焚き上げは、さまざまなタイミングや目的があって行われます。しかし、どのような目的のある儀式なのかわからない方もいるでしょう。この記事では、仏壇のお焚き上げについて解説します。お焚き上げできるものとできないものも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むための時間:3分
お焚き上げとは
お焚き上げとは、神仏に関わるものや、故人の大切にしていたものなどを、お寺や神社で焼いて供養する儀式のことです。お清めの火で燃やしてもらうことで、物に宿った魂を故人に返せます。また魂が宿っているものを供養して、炎でもって処分するという意味合いもあります。
お焚き上げの目的
お焚き上げの目的は、以下の5つです。
- 故人に大切なものを返すため
- 神仏の魂をお返しするため
- 感謝の気持ちを伝えるため
- 悪縁を断ち切るため
- 動物供養をするため
故人に大切なものを返すため
故人が生前大切にしていた品や、思い出の品をお焚き上げすることで、故人の元へと送り返すという意味があります。燃やすことで物質的な形から霊的な形に変換され、故人の魂に届けられると考えられています。
神仏の魂をお返しするため
古くなった神棚や仏壇、破損した仏具などをお焚き上げすることで、そこに宿る神仏の魂を天に返すという意味があります。お焚き上げを行うことで、神仏に対して感謝の意を示し、敬意をもって魂を送り出せるでしょう。
感謝の気持ちを伝えるため
長年大切にしたものには、魂が宿ると考えられています。大切にしてきたものに対し、お焚き上げを行うことで、感謝の気持ちを伝えられるでしょう。
悪縁を断ち切るため
人間関係や物事において、悪い縁を断ち切り、新たなスタートを切るためにお焚き上げを行うこともあります。お焚き上げによって過去の不運や悪縁を浄化することで、良縁につながるとも考えられています。
動物供養をするため
動物の革や毛皮を使用して作られた製品を使っている方もいるでしょう。革や毛皮で作られた製品が不要になった場合、お焚き上げすることで動物の魂を供養できます。
お焚き上げをするタイミング
お焚き上げをするタイミングは、以下の4つです。
- 神仏に関わる物を処分する時
- 故人の遺品整理を行う時
- 季節の飾りを処分する時
- 大切なものを手放す時
神仏に関わる物を処分する時
古くなった神棚や仏壇、破損した仏具などは、そこに宿る神仏の魂を敬意をもって送り出す必要があります。お焚き上げによって燃やすことで、神仏の魂を天に返し、新たな神棚や仏壇を迎える準備ができるでしょう。
故人の遺品整理を行う時
故人の遺品整理を行う際にも、お焚き上げは重要です。遺品の中には、故人が大切にしていた品や、思い出が詰まったものが多く含まれています。これらの品々をお焚き上げすることで、故人に対する感謝の気持ちを表し、故人の魂を安らかに送り出せます。
季節の飾りを処分する時
季節ごとに飾るものや使うものを処分する際にも、お焚き上げを行うことが多いです。季節の飾りには、行事や祭りに込められた祈りや願いが宿っています。そのため、普通のゴミとして処分するのではなく、お焚き上げで感謝の気持ちを込めて送り出すことが適切です。
大切なものを手放す時
長年大切にしてきたものを手放す時にも、お焚き上げの利用がおすすめです。古くなった日用品や思い出の品、役目を終えた道具などをお焚き上げすることで、物に対する感謝の気持ちを示し、丁重に送り出せます。
お焚き上げできるもの
お焚き上げできるものには、以下のようなものがあります。
- 仏壇仏具
- お守り
- 人形・ぬいぐるみ
- だるま
- 写真
お焚き上げを行うことで、物に対する感謝を伝え、丁寧に送り出しましょう。
お焚き上げできないもの
お焚き上げは火で燃やすため、物の材質によっては対応できない場合があります。例えば、以下のようなものはお焚き上げできません。
- 燃えないもの
- ガラス製品
- 陶器
- 家電製品
- 燃やすと有害物質が出るもの
- 引火性のもの
お焚き上げして神仏の魂をお返ししよう
お焚き上げをすることで、物に宿る魂に感謝を伝えられます。仏壇を処分する時も、お焚き上げをすることで、神仏の魂を天にお返ししましょう。
