遺品整理はいつから始める?4つのタイミングとスケジュールの組み方
遺品整理は、故人を偲びつつその思い出と向き合う大切な作業です。しかし、いつから始めるべきか、どのように進めるべきか悩む方も多いでしょう。そこで本記事では、遺品整理を始める一般的なタイミングについていくつか紹介します。あわせて効率的に進めるためのスケジュールの組み方についてもお伝えするので、遺品整理を進める際の参考にしてください。
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遺品整理はいつから?始めるタイミング
遺品整理を始めるタイミングは、人によってさまざまです。いつまでにやらなくてはいけないという明確な期限はないため、始めるタイミングは相続人の任意となっています。ただし、なかには早めに進めたほうがよい手続きもあるので注意が必要です。ここでは、遺品整理を始める一般的なタイミングを4つ紹介します。
- 葬儀の後
- 各種手続きが終わってから
- 四十九日法要の後
- 気持ちの整理がついてから
葬儀の後
最も早いタイミングとしては、葬儀の後に遺品整理を始める場合があります。葬儀の際は親族が集まるため、遺品整理について話し合いながら進められます。しかし、葬儀直後は感情が高ぶっていることも多いため、無理をせずに心身の状態を考慮しながら進めることが大切です。
各種手続きが終わってから
身内が亡くなった後は、死亡届の提出や年金・社会保険・介護保険などの手続きが必要です。これらの手続きは亡くなってから10~14日以内に行わなければなりません。そのため、まずはそれぞれの手続きが終わってから遺品整理を始める方もいます。手続きが一段落し、気持ちや時間に余裕が出てから取り組むことで、効率的かつ慎重に進められるでしょう。
四十九日法要の後
遺品整理を始めるタイミングとしては、四十九日法要が終わってからというケースが最も一般的です。法要では家族や親族が集まるため、遺品整理について話し合う機会となります。葬儀の後より気持ちも落ち着いており、冷静に話合いを進められるでしょう。
気持ちの整理がついてから
遺品整理を無理に進めようとすると、感情的に辛くなることもあります。そのような場合は、気持ちの整理がついてから始めるのも1つの方法です。焦らずに自分のペースで取り組むことで、故人への敬意をもちながら丁寧に遺品を整理できるでしょう。
ただし、なかには期限内に行わなければならない手続きもあるため、下記の期限を確認しておくことも必要です。
相続放棄 |
亡くなってから3ヶ月以内 |
相続税の申告 |
亡くなってから10ヶ月以内 |
相続放棄を希望している場合や、相続税がかかる場合は、期限内に手続きが終わるように進めましょう。
遺品整理のスケジュールの組み方
遺品整理のスケジュールは、次のように組むとスムーズに進むでしょう。
- 期限のあるものを整理する
- 誰が行うのかを決める
- 計画を立てる
期限のあるものを整理する
遺品整理を始める前に、まずは期限のあるものを整理しておくことが重要です。早めに手続きが必要なものもあるため、間に合うように計画を立てなければなりません。期限のある手続きは次のようなものです。
手続き |
期限 |
健康保険の資格喪失届 |
5日または14日以内 |
死亡届 |
7日以内 |
火葬・埋葬許可証の申請 |
7日以内 |
年金受給停止の手続き |
10日または14日以内 |
世帯主変更届 |
14日以内 |
介護保険の資格喪失届 |
14日以内 |
相続放棄の手続き |
3ヶ月以内 |
所得税の準確定申告 |
4ヶ月以内 |
相続税の申告 |
10ヶ月以内 |
生命保険の受取 |
3年以内 |
公共料金の支払いや契約解除・変更 |
早めに |
クレジットカードの利用停止手続き |
早めに |
携帯電話の解約 |
早めに |
銀行口座の手続き |
早めに |
期限のある手続きを放置すると、遅延料金が発生したり、重要なサービスが停止したりするリスクがあります。整理を効率的に進めるためには、期限のあるものをリストアップしておきましょう。
誰が行うのかを決める
遺品整理を円滑に進めるためには、誰が何を担当するのかを明確に決めることが重要です。書類整理や衣類・持ち物の仕分け、大型家具の処分など、具体的に割り振っていきます。必要に応じて専門業者に依頼すると、より効率的に進められるでしょう。
計画を立てる
遺品整理を始める際は、いつまでに終わらせたいかを決めて、計画を立てていくことが大切です。まずは全体の作業量を把握し、段階的に取り組むべき作業をリストアップします。その後具体的なスケジュールを作成し、いつまでに何を完了させるか明確にしていきます。また、必要な道具などがあれば、事前に準備しておけるようにメモしておくといいでしょう。
計画的に遺品整理を進めましょう
遺品整理を始めるタイミングは明確には決まっておらず、人によってさまざまです。期限のある手続き等を念頭に置き、自分の心身の状態を考慮しながら計画的に進めていきましょう。
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