親に終活をどう勧める?切り出すコツや聞いておくべき項目をご紹介
親に終活をしてほしいけれど、なかなか言い出せないという方も多いのではないでしょうか。「終活」と聞くと「死」を連想してしまうため、伝え方によっては嫌な思いをさせてしまうかもしれません。そこで本記事では、親に終活の話題を切り出すコツを紹介します。ポジティブな気持ちで終活をしてもらうためのポイントをお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
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親が終活を行うメリット
ここでは、親が終活を行うことのメリットをお伝えします。
遺品整理がスムーズに進められる
生前整理や遺品整理は、想像以上に時間も体力も奪われるものです。心身の負担を軽減するためにも、できるだけ若くて元気なうちに終活を始めておきましょう。万が一のことがあった場合にも、生前整理を済ませておけば、遺された人の負担が軽減されます。
親の意思を尊重することができる
親が判断能力を失ってしまったり、自分で片付けができなくなってしまったりしてからでは、遺品整理の判断に迷ってしまうことがあります。親が元気なうちに終活を始めることで、スムーズに進めることができ、親の大切なものを誤って処分してしまうリスクもありません。親の意思を尊重したいと考えている方こそ、早めに終活に取り掛かってもらうべきです。
親に終活の話題を切り出すコツ
ここからは、親に終活の話題を切り出す際のポイントを紹介します。
自分から終活を始める
終活を始めた方が良いと言い出しにくい場合、自分から終活を始めてみましょう。子供が終活を始めることで、ネガティブなイメージが軽減されて、自分もしてみようかと自然に意識するかもしれません。
親にばかり「終活をしてみてはどうか」と押し付けていると、暗い雰囲気になってしまい「やってみよう」と、前向きな気持ちで思えないものです。まずは自分から取り掛かり、きっかけやメリットなどを伝えてみてください。
テレビやネット記事から話題を提供する
テレビやネット記事をきっかけに終活について話すことで、暗いイメージを払拭できます。たくさんの人が興味を持っていることが分かると、抵抗感がなくなるでしょう。終活についてのトピック以外にも、芸能人の死に関するニュースや災害の特集なども、終活について話すきっかけになるかもしれません。
親の終活でやっておくべきこと
ここでは、親の終活でやっておくべきことをお伝えします。
身辺整理
身辺整理は、早く済ませておくことでたくさんのメリットを得られます。残りの人生を、すっきり整頓された環境で過ごすメリットを伝え、前向きな気持ちになってもらいましょう。
資産の把握
資産を把握しておくことも、忘れてはいけません。資産に関する情報は、銀行やクレジットカード、証券、保険、年金、不動産、借金等多岐に渡ります。所有する資産をリストアップし、情報と相続の意向を確認しておきましょう。併せて、対応している印鑑なども聞いておくことも大切です。また、資産の管理を税理士に依頼している場合には、顧問先や担当者も聞いておいてください。
医療や介護に関する意向の確認
本人の判断能力や伝える能力が失われている場合、医療や介護に関する意向を聞かれたら、家族が判断しなければなりません。医療や介護に関する意向は、元気なうちによく話し合っておくことが大切です。万が一のことが起きてから「聞いておけばよかった」と後悔しないように、しっかり確認しておきましょう。
遺言書の作成
死後に財産をどうするか等の重要なことに関しては、遺言書を作成してもらいましょう。自分の意思は、エンディングノートに書き残すこともできますが、法的な効力がありません。法的な効力が必要なことについては、公正証書遺言として定めておきましょう。
葬儀やお墓に関する意向の確認
葬儀やお墓については、遺された人が頭を悩ませることの多いポイントです。亡くなってからでは本人の意思を確認することができないため、生前にきちんと話しておきましょう。家族との関係性によっては、「自分の葬儀のときにはこのようにして欲しい」という話題をきっかけに、明るい雰囲気で聞き出す方法もあります。
終活は特別なことでないことを知ってもらおう!
本記事では、親に終活の話題を切り出す際のポイントをお伝えしました。終活は特別なことではなく前向きな活動ですが、伝え方によっては「死」というネガティブなイメージが先行してしまいます。終活を行うメリットを上手に伝えて、早めに取り掛かってもらいましょう。なかなか難しい場合は、自分から先に終活に取り掛かる方法を試してみてください。