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空き家の仏壇処分方法と注意点を解説!

空き家に残された仏壇の処分は、単に物を片付ける以上に宗教的な礼儀を考慮する必要があります。具体的な準備と適切な処分方法を知ることは重要です。この記事では、空き家の仏壇処分に必要な準備段階から、実際の処分方法を解説しています。

自分自身で処分を行うためのステップや、専門業者の見分け方、依頼する場合の選択肢を明確にすることで、読者は自身の状況に合った処分方法を見つけることができます。また、処分に対して正しい知識を得ることで、精神的な負担が軽減し処分に対する不安感が無くなることでしょう。

空き家の仏壇処分の準備

空き家に仏壇がある場合、それを処分する方法については気になる方は多いと思います。空き家の場合、期限までそのまま放置することも多く、事情があって急に退去を迫られたり、取り壊しになったりして、中の家財も一緒にそのまま壊して解体する運びになるケースは良くあります。そこで慌てて仏壇の処分方法について検討を始めるという不手際が無いように、早めに準備を進めておくことをお勧めします。処分の方法さえ決めておけば、いざというときに慌てずに対処できます。

仏壇には、信仰の対象であるご本尊が祀られており、そこには魂が宿っているとされています。したがって、その処分には宗教上の正しい手順が求められます。

まず仏壇の処分には適切な準備を進めるにあたって関係者に周知することが重要です。また処分の方法が分からない場合には、正しい情報をもっている人に相談することも重要で、この記事も含めて情報収集のあとには「仏壇に対してどのような考え方を持っているのか」を自ら整理して、関係者の代表として適切な判断をし実行することになります。

仏壇の処分を考える前に

仏壇の処分は、関係者の意見の調整が必要です。もしあなたが空き家の所有権を持つ人、あるいは相続する人だったとしても、仏壇は家系の先祖代々の魂が祀られてきた場所ですから勝手に廃棄することはモラル的にも問題があります。とくに信仰の厚い方にとって仏壇は、精神的な拠所としての大きな存在感があります。逆にその周知が面倒で気がかりで、なんとなく放置してしまっているケースも多いです。

先祖様への感謝の気持ちを持つことが大切なのはわかるけど、親が持っていたお仏壇について何も聞かされていないので正直言って思い入れも無いし、相談すべき親戚側も無関心だし・・・、といった方も少なくありません。

大切なことは家族や近い親族に意見を求め、特に仏教信仰が強そうな関係者には仏壇の処分について声掛けして、ひとりの意思で勝手に処分するのではないという根回しを行っておくことです。のちのちトラブルになることを避けるためにも皆が同意した、あるいは(処分しないで)引き取る意思がないことを確認の上で行動することが望ましいでしょう。引き取りたい親戚がいるなら持って行ってもらって今後の供養の管理をお願いしましょう。

また仏壇は祭祀財産と言って遺産相続とは別の扱いです。その管理を引き継ぐ人を祭祀承継者といって処遇の決定権を持ちます。空き家という資産に付帯して誰がどうするべきかという法的な側面でも関係者の間で共通の認識が必要です。

事前に確認しておくべきこと

仏壇の処分に関して事前に確認しておくべきポイントはいくつかあります。まずは宗教的な手続きを確認しましょう。多くの場合、仏壇を処分する前にお魂抜き(魂抜き)の儀式を行う必要があります。菩提寺がある場合には住職に相談し、適切な儀式や手続きについて確認すると良いでしょう。もし菩提寺がない、あるいは関係が薄い、遠方で相談しずらい、親族にもお寺と通じている人がいないといった事情がある場合には、逆に信仰上の縛りは小さいはずですので、柔軟に処分を進めることが可能です。

仏壇処分の方法と選択肢

空き家の仏壇の処分は、現代社会において見過ごせない課題の一つです。仏壇は全世帯数の4割が所有しているという統計があります。そして少子高齢化の人口動態を考えても後継ぎがいない、又は男子がいないといった世帯が当然増えていきます。そして空き家が増えている原因の一つは、高齢化によって居住者がいなくなる、あるいは老人ホームなどの転居することです。つまり家ごと引き継いでいけない世帯が急激に増えて空き家となり、その4割には仏壇が残っているということになり、その一部は放置されることになるわけです。

自分で行う場合の手順

仏壇を空き家で処分する場合、まず何よりもタイミングが必要です。まず、仏壇が置かれている部屋が整理できる状態なら早いうちにお坊さんを呼んで魂抜きを行ってもらうことができます。その時のお坊さんは菩提寺が正当ですが、そうでない場合には近くのお寺に相談しても良いです。この場合宗派に固執せず、空き家で供養を行ってくれる柔軟なお尚良いです。謝礼はお布施という形で支払いますが3~5万円くらいが相場となります。一旦魂抜きの儀式が済んでしまえば、仏壇は信仰上も礼拝対象ではなくなりますので、祀ってあるご本尊や位牌を取り出せばある程度置いておいても大丈夫です。仏壇の中にある仏具や供え物を丁寧に取り出し整理しておきます。

処分を自分で行う場合は自治体のルールに従って粗大ゴミとして引取りを依頼することになります。その場合にはくれぐれも中に安置されているご本尊と呼ばれる仏像と掛け軸は、魂抜きのあとでも取り外して別に供養して下さい。供養の手段としては最終的にお焚き上げするのが通常です。

専門業者に依頼する方法

仏壇を安全に処分するために、専門業者に依頼するのも一つの選択肢です。ここでいう業者は2種類あります。まず魂抜きが終わっている仏壇とそうでない仏壇で、業者の選び方が異なります。つまりただの引取り業者か、魂抜きまで行える業者かという選択です。前者は仏壇をタンスと同様に不用品として扱います。大切なものが祀られていたと思う人には心情的に合わない処分方法です。魂抜きを行う業者は、お寺と協力体制があると思われます。供養は宗教法人しかできないので民間の引取り業者だけでは供養や儀式は行えません。加えて魂抜きができる業者の信頼性や実績、きるだけ評判の良い会社を選びたいものですが、ほとんどの場合ネットの情報だけわかりません。

ですので次のことを聞いて確認して判断して下さい。

①魂抜きは誰がするのか?(つまりお寺を教えてもらいます)

②魂抜きはどこでするのか?(倉庫でお経を読むだけだったりしませんよね)

③魂抜きの儀式を行った証明書は出せるのか?(宗教法人印のある正式な証書です)

④供養の様子を写真や動画で確認できるのか?(親戚や関係者に証拠を残したいと言えば自然です)

これらの質問に丁寧に親切に回答できる業者さんは、お寺と共同で仏壇処分の面倒を見ている信頼できる業者である可能性が高いです。多くの場合、専門の業者は仏壇のサイズや材質に応じた適切な処理方法を把握しており、環境面を考慮した方法で作業を進めるので、安心して任せることができます。

料金については、業者によって異なるので、数社から見積もりを取ることも重要です。


関東圏なら引き取りに来てくれる仏壇供養専門の業者です。

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日本全国から郵送でも供養品を受け付けてくれます。

但し仏壇の場合は大きさに制限があります。送料が別ですので大きな仏壇は適しません。


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