白木位牌はそのまま仏壇に置いても良い?飾り続けるデメリットも解説
白木位牌とは、葬儀の時に祭壇に安置する仮のお位牌のことを指します。お位牌の種類には変わりないため、そのまま安置しても良いか悩んだことのある方もいるでしょう。この記事では、白木位牌をそのまま仏壇に置いても良いのかについて解説します。飾り続けるデメリットも合わせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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白木位牌とは
白木位牌とは、葬儀の時に祭壇に安置する仮のお位牌です。人が亡くなってから葬儀が行われるまでには時間が短く、本位牌を準備することが難しいです。そのため、白い木を削り出した塗装のされていないお位牌に、直接墨で故人の名前や没年月日、享年などを書きます。そこから四十九日までに、しっかりとした作りの本位牌を準備します。
白木位牌はそのまま仏壇に置いても問題ない
白木位牌は仮のお位牌ですが、お位牌の種類に変わりはないため、そのまま仏壇に置いても問題ありません。遺族が気にならないようであれば、そのまま安置していても良いでしょう。しかし、白木位牌は仮のお位牌なので、置き続けることでデメリットが生じることがあります。人によっては、白木位牌のままで置き続けることを良くないと考える方もいるため注意しましょう。
白木位牌のまま安置しておくデメリット
白木位牌をそのままにしておくデメリットは、以下の2つです。
- 大きくて仏壇に入らない
- 汚れや経年劣化に弱い
大きくて仏壇に入らない
白木位牌は、一時的な仮位牌として使用されることが多いため、サイズやデザインが標準的な仏壇に適さないことがあります。特に白木位牌は、正式なお位牌と比べてサイズが大きめに作られることが一般的です。そのため、仏壇に白木位牌が入らない場合があります。基本的にお位牌は仏壇に置くものなので、入らない場合は安置する場所を考えなければいけません。
汚れや経年劣化に弱い
白木位牌は未塗装の木材で作られているため、汚れや経年劣化に対して非常に弱いです。木材は湿気や乾燥、温度変化などに敏感であり、時間が経つにつれて変色やひび割れ、反りなどの劣化が進むことがあります。また塗装されていないので、埃や汚れが付着しやすく、清掃が難しいです。汚れが目立ってくると、故人に対して失礼にあたるため注意しましょう。
白木位牌から本位牌への移し方
白木位牌から本位牌への移し方は、以下の3つです。
- 本位牌を用意する
- 閉眼供養・開眼供養を行う
- お焚き上げをする
本位牌を用意する
まず白木位牌から本位牌に移行するためには、新しい本位牌を用意する必要があります。本位牌は、長期的に使用するため、耐久性と美しさが求められます。素材としては、黒檀や紫檀、漆塗りなどの高級感あるものが一般的です。また、デザインやサイズも仏壇に合うものを選ぶことが大切です。
本位牌は、仏具店やインターネットで購入できます。インターネットは安い費用で購入できるメリットがありますが、実物を確認できないため注意が必要です。サイズやデザインをよく見て購入しましょう。一方、仏具店はインターネットと比較すると高くなりますが、お店の方に相談しながら選べます。仏壇のサイズや、他のお位牌のデザインなどを考慮して選びやすいためおすすめです。
閉眼供養・開眼供養を行う
本位牌を用意したら、白木位牌から移行するために、閉眼供養と開眼供養を行います。閉眼供養とは、白木位牌の役目を終わらせるための儀式です。僧侶が読経し、仏前で供養を行い、白木位牌から魂を抜く儀式を行います。その後、開眼供養を行い、新しい本位牌に魂を入れます。
お焚き上げをする
白木位牌から魂を抜いた後は、そのまま保管するのではなく、お焚き上げをするのが一般的です。お焚き上げは、役目を終えた仏具やお札、お守りなどを焼いて供養する儀式です。お焚き上げにより、白木位牌が浄化され、故人やご先祖様に対する感謝の気持ちを伝えられます。
本位牌を用意して故人を偲ぼう
白木位牌はそのまま仏壇に置いていても問題ありませんが、基本的には四十九日の法要までに本位牌を用意することが一般的です。適切な時期に本位牌を用意し、故人を偲びましょう。