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生前整理の効果的な進め方とは?始めるタイミングと整理のコツを解説

生前整理の文字と高齢夫婦のイラスト

生前整理は、将来のために自分の遺品や財産を整理する重要な行動です。適切なタイミングで始めることによって、家族や相続人に負担をかけずに済ませられます。具体的な整理の手順やリストを確認し、必要なものと不要なものを見極めることがポイントです。

さらに、専門業者や弁護士などの助言を受けながら、スムーズに進めるコツを身につけると、より効果的な生前整理が可能となります。この記事では、生前整理の具体的な進め方やタイミングについて解説します。

この記事を読むための時間:3分

生前整理とは?

生前整理とは、自分が生きているうちに身の回りや財産を整理することです。最近では、SNSや定額サービス、ネット銀行といったオンラインでの契約情報を整理することも多くなりました。また、生前整理の主な目的は、将来の不安を減らし、家族に負担をかけないようにすることです。

家族が亡くなってから行う遺品整理の場合、告別式や葬儀、行政の手続きなども重なるため、精神的負担が非常に大きいです。粗大ごみや清掃、遺品処理業者への依頼など、処分にかかる金銭的負担もかかるため、生前整理を行うことは、遺される家族への最大の配慮となるでしょう。

生前整理を始めるおすすめのタイミング

生前整理は、健康で自立しているうちに行うことが望ましいです。決まった年齢はありませんが、概ね40代後半から始める方が増えてきています。健康で体力があるうちに、自分の財産や思い出の整理をしておくことで、家族や周囲の方々に負担をかけないようにできるのがメリットです。

また「退職後の時間があるときに」と考える方もいらっしゃいますが、やはり体力の面での不安は大きくなります。高齢になる前や健康状態が安定している間に、日常的に余裕を持ちながら、少しずつ進めることがポイントです。

生前整理の進め方

生前整理の進め方は、以下の5つを参考にしましょう。

  • 必要・不要なものを選別する
  • 定額サービスなどの情報をまとめる
  • エンディングノートを書く
  • 財産目録を作成する
  • 法的効力がある遺言書を残す

それぞれ詳しく解説します。

必要・不要なものを選別する

まず、整理に取りかかるときは「必要」「不要」なものを見極めます。生前整理では、大切なものを整理して残し、使わなくなったものは処分することで、後々の整理がスムーズになります。どちらかに決めるのが難しい場合は「保留」のボックスを作り、1年以内に使わなければ処分するなど、ルールを設けてみましょう。

定額サービスなどの情報をまとめる

生前整理では、定額サービスの契約情報を調べて、ノートなどにまとめて記載するのがおすすめです。サイト名やログイン情報、支払い情報などを一覧にしておくことで、解約せずに支払い続けてしまうリスクを軽減できます。

契約状況を確認する際は、カードの支払いや口座の引き落としなどを見て、一覧にまとめるのがおすすめです。また、無駄な出費を把握できる機会にもなるので、必要なもの以外は契約の見直しを検討しましょう。

エンディングノートを書く

エンディングノートは、自分の最期の意思や希望を記録する大切な文書です。家族や関係者に残すことで、遺品整理や葬儀の準備をスムーズに進めることができます。最近では、必要な項目が記されているノートも販売されており、誰でもわかりやすく、簡単に書き込めるようになっています。また、自身の現在の状況や所持品などについて可視化できるのが、エンディングノートの大きなメリットです。

財産目録を作成する

財産目録は、持ち物や財産をリスト化した一覧表です。「現金(預貯金)」「株式の有価証券」「土地」「車」「貴金属」などの財産の所在や、価値を明確にしておくことが必要となります。

目録作成の目的は、相続時のトラブルを防ぐことの他、安心して遺品整理や相続財産の管理が行えるようにするためです。財産がどれだけあるのかを調べるには時間を要するため、事前に目録を作っておくと、遺族の負担を大きく軽減することができます。

法的効力がある遺言書を残す

遺言書を作成することで、自分の財産や遺産分けの意思を法的に明確にします。エンディングノートとは違い、遺言書は法的な効力を持つため、確実に意思を伝えるための手段となります。

相続時の争いを避けるためにも、遺言書は弁護士や公証役場のサポートを受けながら作成するのが一般的です。正式な遺言書で示しておかない場合、自身の希望が叶わない可能性があるため、生前整理の際に作成の手順を確認しておきましょう。

生前整理をスムーズに進めるコツ

「捨てる」「残す」と書かれた用紙と掃除道具

生前整理を効果的に進めるためのコツを紹介します。

  • 日頃から片づける習慣をつける
  • 家族間で相談しながら作業を進める
  • 迷ったら無理に捨てずに一旦保留する
  • 前向きな気持ちで部屋を綺麗にしていく

それぞれ詳しく解説します。

日頃から片づける習慣をつける

生前整理は突然始めるのではなく、日常から片づける習慣を身につけておくことをおすすめします。毎日少しずつ片づけることで、物の整理が容易になります。普段の整理整頓や掃除が苦手なままでいると、いつまでも生前整理を行う意欲は湧いてきません。使わないものや必要のないものを早めに見極めて処分し、大切なものを整理しやすくする生活を目指しましょう。

家族間で相談しながら作業を進める

生前整理は、家族全員で協力することが大切です。家族それぞれの思い出や価値観を尊重しながら、一緒に物の整理や処分を進めることで、共通した意識を持てるようになります。また、物を減らして片づけやすくすると、余計な買い物を減らせたり、物の定位置が決まったりして生活に良い変化が起こります。家族間で尊重し合いながら、整理方法について相談を重ねていくことが大切です。

迷ったら無理に捨てずに一旦保留する

必要・不要の判断で迷った場合、無理に捨てることなく、一旦保留にしておきましょう。時間を置いて再度考え直すことで、冷静に決断できる場合があります。ただ単に物を捨ててしまうのではなく、必要なものと不要なものをしっかり見極めることが大切です。ただし、保留にしたまま残しておくと、結局物が増えてしまうので、時期を決めてそれまでに使わなければ捨てるよう心がけておきましょう。

前向きな気持ちで部屋を綺麗にしていく

生前整理は、新しいスタートの一環と捉え、前向きな気持ちで部屋を整えていきましょう。物理的に整理することで心の整理もでき、心地よい空間を作ることができます。物の整理が進むにつれて、新しい生活のスタイルが見えてくることも多いです。実際に1つの部屋が綺麗になっていくと、次は違う場所を片づけたいという意欲も高まります。

生前整理は、自身が亡くなった後のためでもありますが、現在の生活や人生観を再確認できる効果も得られる行動です。将来への不安も大きいですが、今を豊かに生きるためにも、前向きな気持ちで取りかかることをおすすめします。

生前整理の進め方に困ったら専門業者に相談を

生前整理は、亡くなった後の家族の負担を減らす目的がありますが、自分自身の生き方を見つめ直すきっかけにもなります。整理することで、生活に不要なものに気づき、豊かな人生を過ごしやすくする効果も大きいです。早めのタイミングで生前整理を始め、体力的・精神的な負担を少しでも軽くしましょう。

また、生前整理の進め方に困った場合、専門業者に相談することが1つの解決策です。処分方法の迷いや、遺言書の複雑な作業が伴うため、生前整理業者や弁護士などの専門家の助言やサポートを受けることをおすすめします。

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