【終活】エンディングノートの書き方は？メリットや注意点などを解説
故人の意思を遺された人に伝えるための「エンディングノート」。家族の負担を軽減できるだけでなく、残りの人生をより充実させるためにも役立つものです。そこで本記事では、エンディングノートの書き方を紹介します。メリットや注意点についても併せて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むための時間：3分
エンディングノートとは
エンディングノートとは、自分の人生の終盤について、他の人に伝えたいことを記したノートです。自分の意思を伝えられなくなったときや、人生を終えた後についての希望、個人情報などを書き記します。大切な情報を残しておくことで、遺族の負担を減らすことが目的です。
エンディングノートと遺言書の違い
エンディングノートと遺言書の最も大きな違いは、法的効力の有無です。遺産相続等については、エンディングノートと遺言書のどちらに書いても構いませんが、エンディングノートに法的な強制力がない点については注意しましょう。
遺産相続や子供の認知、ペットについてなど、法的に定めておきたい内容については、きちんと遺言書を作成しておいてください。ただし、遺言書に記載できる内容は、死後に関することのみと決められています。生きている間のことについては、エンディングノートに書いておきましょう。
エンディングノートを作成するタイミング
終活の一環として扱われますが、近年では若いうちに作成しておく方も増えてきています。
エンディングノートの作り方
エンディングノートの形式は自由で、作り方に特にルールはありません。エンディングノート専用のノートも販売されていますが、市販のノートに書き込んだり、インターネット上でテンプレートをインストールしてプリントアウトしたりすることもできます。内容についても自由ですが、なかなか筆が進まないという方は、市販されているエンディングノートの形式に沿って記入することで、スムーズに埋めることができるはずです。
エンディングノートに記すべき項目
エンディングノートに書くべき項目は、以下の通りです。
- 自分の正確なプロフィール
- 財産や資産に関する情報
- IDやパスワードに関する情報
- 相続や遺言
- 友人や知人の連絡先リスト
- 支払い情報
- 医療や介護に関する希望
- 葬儀やお墓に関する希望
- ペットに関する情報と引き取り先
- 家族や大切な人へのメッセージ
上記の内容はほんの一例です。他にも伝えておきたいことがあれば、忘れずに記入しておきましょう。
エンディングノートを作るメリット
ここからは、エンディングノートを作ることで得られるメリットをお伝えします。
残された人の負担を軽減できる
家族や身近な人が亡くなると、残された人は、さまざまな判断をしなければなりません。エンディングノートに自分の意思を書いておくことで、葬儀やお墓について、また延命措置についてなどの判断に迷う機会を減らせます。心身の負担を軽減するためにも、エンディングノートは大切です。
日常生活にも役立つ
エンディングノートは、日常生活にも重宝します。IDやパスワード、資産管理に関する情報などは、書き留めておかないと忘れてしまうこともありますが、エンディングノートにまとめて記すことで、備忘録としても役立つでしょう。
半生を振り返ることができる
毎日忙しく過ごしていると、自分の歩んできた人生を振り返る機会はなかなかありません。しかし、エンディングノートに必要事項を記入し、現在の状況を把握し直すことで、これまでの人生を振り返ることができます。周りで支えてくれている人に改めて感謝したり、資金計画を立て直したりするための良い機会になるでしょう。
大切な人に想いを伝えられる
エンディングノートは遺言状とは異なり、形式が決まっていません。そのため、自由な形で家族や大切な人への想いを書き記すことができます。万が一のことがあっても、故人からのメッセージが記されていれば、遺された人の心の支えになるかもしれません。
エンディングノートがあれば、残りの人生がもっと豊かに！
本記事では、エンディングノートについて徹底解説しました。エンディングノートは、自分自身の思いを託すことができる、最後のメッセージです。まだ死を意識することがなくても、早めに作成しておくことで、さまざまなメリットが得られます。残りの人生を充実させることにも繋がるため、思い立ったときに作成してみてください。
